誤解の余地はないと思うが、さらにダメ押しをしておくなら、この「他人が独我論的世界観を持つことは独我論に反する」という考えもまた、他人が持てば独我論に反する。そして、この構造はどこまでも反復し、どの段階であれ自他に共通の地…
誤解の余地はないと思うが、さらにダメ押しをしておくなら、この「他人が独我論的世界観を持つことは独我論に反する」という考えもまた、他人が持てば独我論に反する。そして、この構造はどこまでも反復し、どの段階であれ自他に共通の地…
極楽を想像し阿弥陀様を慕いすること 私たちは、あれをすれば良い、これをしては駄目ということを分かっていても、実際には出来ないことが多いものです。お念仏だって例外ではありません。そのできない原因の一つがイメージ不足です。大…
お釈迦さまが、インドのマガダ国という農業が盛んな国にいたときのお話です。お釈迦さまが手に鉢を持ち、家々をめぐり、食べ物をいただく托鉢という修行をしていました。 しかし、その時期はちょうど農家は、田を耕し、そして種をまく忙…
中井常次郎著『乳房のひととせ』上巻より その1 はしがき 弁栄上人に依って、みたま〈御霊〉の乳房を恵まれた自分は、西本願寺派の門徒、篤き信者の代々続く家庭に育てられた。父母が朝夕のみほとけへのおつとめに誘われ、としより…
毎年秋分の日に行われる彼岸会ですが、今年はうるう年の関係で22日になり、なんとこの日になるのは116年ぶりだそうです。 昔から暑さ寒さも彼岸までと申しますが本当に涼しくなり、また台風の影響下で天候不順が続いていました…
お釈迦さまが王舎城の近く、竹林精舎というところにいたときのこと。そこに、バラモン教の僧侶の男がやってきました。どうやら、その男の家族が、バラモン教を捨てて、仏教の僧侶になったことに腹をたてているようです。 その男がお釈迦…
熊野好月著『さえられぬ光に遇いて』15 随行記(つづき) 寺内の方々の連日連夜の御看護のおつかれをしばらくでも代わらせて載きたく、早速お枕辺に侍する事になり、お念仏申し申しむくんでいるお足をおさすりしたり、氷のうをかえ…