《秋の大願寺写仏会》10月

毎年10月に、写仏会を開催しています。以下に簡単な手順を説明いたします

清浄

紙面に活きた仏さまをお迎えしますので、うがいをし、手を洗い、お香を焚き、身と口と心を清めます。
そして自分の息をかけないためにマスクをします。

十念

合掌して「南無阿弥陀仏」と十回お念仏をおとなえいたします。
たとえ目には見えなくとも、仏様が現にここにましますことを信じて心から声にだしてお念仏をいたします。

一筆一念

静かに一呼吸して一筆一筆お念仏しながら線を描いていきます。ここが一番重要です。子供にはまず「楽しく」が肝心ですので無理強いする必要はありません。ただ、大人の皆さんはお念仏の中で写仏を勤めるように心がけ、習慣として下さい。子供は「ぬり絵」でも結構です。大人の方は単なる「ぬり絵」でなく「写仏」です。
お念仏しながら、楽しみながら、信仰を養っていただけたらと思います。写仏を通して、自分の中の仏心を育てていきましょう。育った仏心は、この世・のちの世にも活き生きていくいのちの糧となります。

着色

まずはお手本の配色と同じ色で描くといいでしょう。ただ自分の好みの色にチャレンジしてみても構いません。この着色もお念仏の中に勤めましょう。そのことによってお念仏の生活がだんだんと身と口と心に浸透していきます。

描き終れば右上に「為」と書き、その下に今回写仏した目的を書きます。たとえば、「今よりすばらしい自分を育てて下さい」(人格の完成)や、子供のため、名前を書き「思いやりのある人に」などなど、色々な願いを込めましょう。
病気平癒等を願われる方は、この世界は無常であることをしっかりと自覚し、それでもなお願わずにはいられない心をそのまま仏様に
おまかせしましょう。仏さまは、その心を護って下さり、その苦悩を信仰の糧にしてくださいます。