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仏力と易行ということ ─無礙光の序説として─  その5

関東支部会員 佐々木 有一 四、仏力とは(つづき) さて、本線に戻りましょう。仏舎利に敬礼するとの建前で唱えられる「舎利礼文」に…入我我入 仏加持故…という文がありますが、この入我我入は仏入我 我入仏が略されたもので縁起

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仏力と易行ということ ─無礙光の序説として─  その4

関東支部会員 佐々木 有一 四、仏力とは 仏と衆生とは、少なくとも仏教の初期においては両者は懸絶した関係にあると考えられ、仏とは不思議、不可思議の存在として仰ぎみられるものでした。人は仏(の教説)に導かれるもので、みずか

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仏力と易行ということ ─無礙光の序説として─  その3

関東支部会員 佐々木 有一 三、易行品 いよいよ「易行品」に入りますが、これが説かれる前に、安易にやすきにつけばよいというものではない、それなりの覚悟をもって承るべし、とクギをさすことから始まります。 阿惟越致地に至る者

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仏力と易行ということ ─無礙光の序説として─  その2

関東支部会員 佐々木 有一 二、菩薩の難行 龍樹がまず何よりも重視するのは菩薩の道を歩むということであります。声聞や縁覚も煩悩をはなれた聖者でありますが、龍樹は彼らは生死の海をみずから渡るだけであり、大事なことは他者をも

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仏力と易行ということ ─無礙光の序説として─  その1

関東支部会員 佐々木 有一 一、龍樹菩薩の信仰 何かの機縁で念仏に関心をもち念仏の本を読みはじめますと最初に出会うのは易行道と難行道、他力と自力、浄土門と聖道門といった区別であります。それぞれ龍樹、曇鸞、道綽がその提唱者

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