弁栄聖者 今月の御道詠 極楽は はるけきほどと おもふらむ 日に幾たびも めぐりながらも 『御慈悲のたより』下 05 光明会各会所年間行事 06 法のつどい企画:心の光コンサートのご案内 07 聖者の俤(おもかげ)其十…
「ピンポーン」家のインターホンが鳴りました。 お母さんが「どちらさんですか」 とたずねると、外のお兄さんが、 「こんにちは、宅配便です。お荷物おとどけにまいりました」 ドアを開けてみると、 ダンボールをもった宅配便のお兄…
熊野好月著『さえられぬ光に遇いて』11 唐沢山別時にて お上人様を中心にした広間では色々面白い問答がかわされておりました。ある人、 「お上人様あなたのお眼にはひとみが二つ重っていて、日中の太陽でも平気で御覧になれるとかき…
光明修養会上首 河波 定昌 本年1は法然上人滅後800回忌を迎えることになりました。そして法然上人の出現は浄土宗の開創、すなわち「南無阿弥陀仏」の名号によってすべての人びとが救われてゆくというただその一点に集約されるとこ…
先月号のつづき。 幡随意【ばんずいい】上人に危険がせまっています。それを龍が知らせたところ、上人はまず弟子を先に他の地に逃がそうとしています。弟子の一人が、 「私たちはお師匠さまのそばにいてあなたを守ります。それで殺され…
熊野好月著『さえられぬ光に遇いて』10 随行記(つづき) こうして信仰上のお育ても、聖者御自身のお考えで引きずられるような主義でなく、ひとりでに悟り、精進せずにはいられぬ様にお仕向けになるのでした。その頃一にも二にもデモ…
先月号では、幡随意上人と龍の夫婦のお話をしました。今月号はそのつづき。 幡随意【ばんずいい】上人が龍を救った時代は、日本が戦争ばかりしていた危険ととなりあわせの時代でした。 あるとき、幡随意上人は新潟県の林泉寺というお寺…
熊野好月著『さえられぬ光に遇いて』9 随行記(つづき) 仮の画室にあてられた庫裡の二階、そこは二十帖程の畳がしかれて学園の教室に続いていました。明け放たれた窓からは相模の川風が新鮮な緑の樹蔭を通って惜げもなく吹きこんで来…