心のよごれ

布を染める人
おシャカさまがあるとき、布をいろんな色にそめる染物屋さんを思いうかべながら、お弟子さんにお話ししました。

みなさん、ここによごれた布があったとします。
それを染物屋さんが、青や赤、そして黄色にそめようとします。その布はどのようにそまるでしょう?
その布はきれいにそまることはないでしょう。
なぜなら、布がはじめからきれいではないから。
それと同じように、みなさんの心もよごれていたならば、同じような結果になるでしょう。
もし、きれいな布、そしてきれいな心であればきれいにそまるでしょう。

では、心のよごれとは何でしょうか?

  • あれもほしい、これもほしいという「むさぼりの心」
  • カーッとなる「いかりの心」
  • 真実をしらない「まよいの心」
  • 悪いことをしたのにだまっている「かくす心」
  • やるべきことをしない「サボる心」
  • 自分はえらいとかんちがいする「えらそうな心」

こういうのを心のよごれというのです。みなさん、努力してこのよごれをきよめていきましょう。よごれた布も水で洗えばきれいになります。
そうすれば、托鉢という町に出て食事をいただく修行にいったとき、どのような相手であっても心はおだやかでしょう。
何もくれない人もいるかもしれません。「おまえにあげるものなんてない!」と言われるかもしれません。
ほんの少しのご飯の人、豪華なものをくれる人、いろんな人に出会うでしょう。心がきれいであればいつでも、どんな相手でも心はおだやかです。

そのようにおシャカさまはお説きくださいました。

みんなもいろんな人に出会うと思います。おこってばかりの人、優しい人、いじわるな人、大好きな人、厳しい人。
もし心がきれいであればいつでも、どんな相手でも心はおだやかです。
むさぼりの心・いかりの心・まよいの心・かくす心・サボる心・えらそうな心、こんな心のよごれ、みんなの心にあるかな?

次回はこのつづき「心をきれいにする方法」です。

カテゴリー: 子供と一緒に, 月刊誌「ひかり」, 法話

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*